top of page

​展示会について / About exhibition

ごあいさつ

 

  本日はアクセス頂き、誠に感謝申し上げます。本展示会は、学校で美術を教えている先生たちがつくる作品展です。

 

 近年の教育現場では、目指す生徒像に変革が起きています。それは、時代そのものが大きな変革を迎えているからです。インターネットの急速な発達と普及や、これから台頭してくるA.I.技術を筆頭とした新しいテクノロジーなどにより、これまで通用してきた社会のルールや、求められる力が変わってくるだろうと考えられています。何が起こるかわからない、そんな激動の時代の中で求められるのは、どんな事態にも対応できる思考力・発想力・表現力のある創造的な人物だと言われています。

 

 学校における美術教育の役割を考えるにあたり、こういった創造性は、日頃の授業における表現活動を通して育むことができるのではないかと考えます。表現を通して、自己と深く向き合い、他者と分かち合い、社会と関わりあうことができるからです。

 

 如何にして生徒の創造性を育むか、その授業作り自体も教師にとっては一つの創造的な行為だと言えますが、美術教師として日々の生活に奔走する中で、自分自身の制作の機会をなかなか掴めないでいる教員も少なからず存在します。かつては美術を専攻し、制作活動に明け暮れた経験のある者だからこそ、胸の中に燻る思いがあるのではないか。また、学生や生徒に教える立場の人間として、我々教師自身も、より創造的である必要があるのではないか。そう考えて企画した本展示会では、制作や展示などの創作活動を通して、互いの感性や創造力を高め合うことで、きっと生徒や学生たちにも還元できることがあるだろうと考えています。

 

 本展示会を通して「美術の先生」の芸術家としての一面や、「美術の先生」ならではの考え方、感じ方を楽しみ、そして誰もが通り過ぎていく「学校」という場所について、改めて考える機会にして頂きたいと考えております。

 

美術の先生がつくった作品展 実行委員会

bottom of page